水稲栽培はメタンを出してしまう。
日本における温室効果ガスの排出量は約11億トン
日本人一人当たり約10トンの温室効果ガスを出していることになります。
そのうち、メタンによる排出量はCO2換算で0.3億トンで、全体の2.5%を占めます。
そして、メタン排出量のうち最も大きな排出源は水田です。
1haあたり約12トン排出している計算です
他方で、1haの60年生天然林広葉樹が吸収する二酸化炭素の量は、1.1トン/haですので、水田の10倍以上の森がないと吸収してもらえません。
うちの水田の作付け面積は約1.3haなので15トンほど出していることになりますので、60年生の天然林広葉樹13.6ha相当の森が吸収する温室効果ガスを排出してしまっていました。
今後コメの需要が減っていくことを考えると、もしかしたら田んぼは森に返して行ったほうがいいのかもしれません
ただ、お米は食べたいので、コメはつくり続けつつ、温室効果ガス出しているだけだと環境に良くないので、減らすための対策も実施しています。
対策
圃場での再エネ導入
田んぼ法面のソーラーで約11トン/年、ソーラーシェアリングで約14トン/年の計25トン/年ほどの排出を削減できており、自分の作付けしている田んぼから排出する量以上に抑制できています。
刈り取り後の耕運
このほか、田んぼからのメタン発生の抑制として効果があるとされている「秋耕」を実施しています。
稲刈りが終わった後の田んぼをトラクターで耕すことで、イネの株が腐食しやすくなり、次年度に作付けするまでに分解が促されてメタンの発生量が減るようです。
「メタンの排出量が半減する」との調査結果もありますので、今までも秋耕はやってきましたが、これからも毎年続けていこうと思います。