長野県内で初めて、法面(のりめん)にソーラーシェアリング型太陽光発電を設置しました。
これまで傾斜地の法面は、雑草管理のための草刈り作業が大きな負担となっていました。

安全性や作業効率の観点からも、農業を続ける上で大きなネックとなっていたのです。
そこで、この“使われていない土地”を有効活用するアイデアとして、太陽光発電を導入。
パネルの下は草の生育が抑えられるため、草刈りの頻度も低減。作業の省力化と売電収入の確保を両立する取り組みとなりました。
収支の改善が営農継続を支える
この導入により、年間の草刈り時間が減り、労働コストは約2割削減。
さらに米の売上に加え新たな収入源が増えました。
米の売上約18万円に加えて、売電収入として年間およそ48万円を得ることができ、
太陽光設備の維持費や償却費を差し引いても、年間収支はおよそ18万円のプラスが見込まれます。
収入源が増えることで、農業経営の安定化が進み、結果的に農地の維持・活用にもつながります。

同じ悩みを抱える農家へ
この事例は、農業の継続を支える新しい方法として、全国の中山間地域でも応用できる可能性があります。
法面の管理に悩む方、経営の多角化を考える方にとって、有効な選択肢のひとつとなるでしょう。
今後も、農業と再エネの共生に取り組む現場の声を発信していきます。

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